イクメンて言葉が嫌いだ
K.Z.N.です。
突然ですがイクメンて言葉が嫌いです。
イクメンとは?
別に改めて確認することでもないけども一応。
イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/project/about/『イクメンプロジェクト』(厚生労働省)
だそうです。
現状の自分
結婚してます。2人の子どもがいます。4歳と0歳。それぞれ女の子です。
イクメンかどうかはさておき、育児には積極的には参加しているほうかなと思います。今無職ということもあって。
奥さんいなくても2人の子どもの世話は出来ます。
ミルクも作るし、オムツも替えるし、ご飯も作るし、お風呂も入れるし。
別に自慢でもなんでもないです。
というか自慢するもんじゃないなと後々思い知らされることになります。
1人目の時が貧乏で大変やった。
長女が生まれた時が結構大変でした。当時、僕は売れないバンドマン。
生きてくために仕事はしてましたけどスタジオ代や遠征の交通代などで消えていく。バンドの活動費で月に3〜5万とか消えていきました。しかも仕事も休むこともあるから給料も減ってたりしてました。
嫁も嫁で個人でペットシッターやドッグトレーナーをやっていたんですが収入がすごい少なかった。
お互い貧しい夢追い人でした。
家もこれまた狭い1DK。周りに大きなマンションや高速道路があって陽当たりも空気も悪い。それでも都内だから高い。家賃払うのが精一杯て感じでした。
2人で暮らす分には何とかなってましたがここに子どもが入るとそれはそれはもうてんやわんやでした。
赤ちゃんグッズ取り揃えるのも大変でお互いの兄弟や親戚から余ってる子どもの服とかベビーベッドを借りていました。
何より子育てで相談出来る相手が近くにいない。
僕は周りがバンドマンで子どもいるやつなんて皆無だし、京都から出てきた嫁も東京に知り合いがいるわけでなし。
僕は4人兄弟の末っ子で親父も仕事であまり家にいなかったので「父親」の振る舞いがわからない。どう子どもと接したらいいのか分からない。今思えば些細な悩みですけどね。みんな父親なんて初めてなるんだから。
そうすると嫁が育児ノイローゼになってしまいました。
ある日家に帰ると嫁から
「あかん。。。〇〇(子どもの名前)をベランダから投げたくなった。。。」
とのこと。その他にも急に涙が出てきてしまう。
泣いてる子どもを目の前に茫然としてしまうとのこと。
これはいかんてことで会社に育児時短勤務を申請しました。
育児時短勤務とは3歳に満たない子どもがいる場合に子どもの養育という理由で勤務時間が短くなる制度です。
これを申請すると会社は申請者を残業させてはいけません。帰らせなきゃいけないっていうものでした。その分給料も減ってしまうんですが背に腹は代えられませんでした。
契約社員としてではありますが大手通信会社に勤務していまして、こういった制度はきちんとありました。しかし、いざ申請すると色々バタバタしました。
当時の上司に
「育児時短なんて取ったのこの会社でお前が初めてみたいだぞ~だから人事部もどうしたらいいのか慌てふためいたらしいぞ~ははは~」
ってな感じで言われました。
「お前めんどくさいことしてんだぞ~」
みたいなメッセージを出しているのかなとも思いましたが
えらい大企業のくせにそんなもんなんかーとも思った。
けど知ったこっちゃない。
嫁がノイローゼだから。
正直、育児時短勤務で早く帰って何をどうしてたかあまり覚えてません。
必死だったように思います。
夜泣きは大体自分が起きてあやしてたと思います。
そしてそんな状況でもバンドも頑張ってました。
あほだとは思われるだろうけど「売れれば全部チャラになる」とおもってたから。
唯一、これは頑張ったなと自分で思うのは
夜中や明け方バンドの打ち上げとかで帰ってきても
朝は自分が子どもを起こしてご飯食べさせたり
託児所に連れて行ってたこと。
あくまで自分で思ってるだけです。
現在、無職なので育児に全面で協力しようとしているが、、、
そんなこんながありまして何とか長女も4歳を迎えております。
そして今年次女が生まれました。
長女の時と違うのが
僕がバンド辞めていること。
嫁も嫁で、ドッグトレーナーの手腕が買われ、2年前にとある会社にヘッドハンティングされて正社員になっているため、育児休暇中でも手当がついてますし、なにより貯金もあります。
時間もお金にも余裕があります。
なので退職したら育児には全面協力するつもりでした。
でも実際していると、、、
嫁と色々衝突してしまいます。
ミルクのあげ方にしても
その後のげっぷのさせ方についても
抱っこにしても
泣いてる時のあやし方にしても
何かとぶつかってしまいます。
長女への接し方とかでも些細なことで喧嘩したりしてしまいます。
育児の方針とかじゃないんです。もっとささいなレベルなんです。
ミルクあげる時の角度とか
げっぷをさせる時の背中の叩く強さとか。
イクメンと思っていたけど一人よがりだった
「イクメン」という言葉が嫌い。とタイトルに書きましたが、ここまで書くと正確には
「嫌いになった」という表現になるかと思います。
どういうことかというと僕は育児やってりゃいいと思ってました。
嫁さんの負担が少しでも減ればいいなと思ってました。
でもそういうことでもないんですね。
嫁さんからすると手伝ってるつもりの僕の育児の関わり方が
嫁さんにとっては違ってて
育児されているほうが逆にストレスになることがあるんだと。
気の配り方が一人よがりだったんですね。
「イクメン」って男性の子育て参加ってことですけど
子育てやってりゃあいいんじゃないんだぞと思うようになりました。
後、育児の時は赤ちゃんだけじゃなくて嫁さんにも気を遣わなきゃいけない。
あんまり一緒にいちゃいけなかったりするんですよね。良かれと思っててもそれがストレスになっちゃう。1人に、もしくは育児の最中にいないほうが良かったりすることもあるんですよね。
嫁にも気配りしなきゃいけない。
まとめ
まとめといいながらまとめるつもりはなくて。
思うのは子育ては互いのストレスをなるべく、なるべく溜めずに
でも溜まるときは溜まるから
そんな時は吐き出すことも必要で互いの意見をぶつけて、すり合わせて、譲り合って
その中で、子どもを出来るだけ大事に育てていくこと。
正解はないなと思います。あるとしたらそれぞれの家庭に正解があるんだと思います。
でもそれはお金や時間があっても到達はしないんだなと感じました。
僕はとにかく少しでも家族が笑っていながら子育て出来ればそれでいいと考えるようにしました。それも無理せずにでいいと。
終わりにちょっとだけ。。。
今もベッドには嫁さんと子ども二人が寝ています。
長女の時はせっっまくてくらい部屋でしたが今は一軒家に住めてます。
そして本当はみんなで寝るために大きなベッドを買ったのですが
僕だけ別で寝ています。
寝相がとても悪い長女と嫁さんがのびのび寝れるためです。
代わりに僕は昔、貧乏だったときに契約社員時代からボーナス代わりに支給されたギフトカタログでもらった薄いソファベッドで寝ています。
寝ると骨組が体にあたってきます。
でも、そんなソファベッドに寝てるときだけ
「オレってイクメンかな」と思ってしまいます。