TONEモバイルは初めてスマホを持つ人には持って来いだった
TONEモバイルはサービスがシンプルなことで有名な格安SIM会社です。
プランは1種類、取り扱い端末も2種類と非常にシンプルです。
そのため初めてスマホを使う人に人気のサービスです。
今回、TONEモバイルの特徴や注意点について解説します。
ツタヤがなんでスマホ?
TONEモバイルと言えば実店舗がTSUTAYAなのでTSUTAYAがやっているイメージがありますが、実際はトーンモバイル株式会社というところが開発しています。TSUTAYAやTポイントを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブというところがトーンモバイル株式会社に出資をしているのでその関係でTSUTAYAでTONEモバイルを扱っているのです。
ちなみにTONEモバイル自体は2015年から提供開始していますが前身サービスであるfreebit mobileは2013年からサービスを提供しています。なので意外と古株です。
TONEモバイルのコンセプト
TONEモバイルのコンセプトは
「すべてのヒトに、安心品質」
です。具体的には初めてスマートファンを手にする初心者や子ども、シニア層向けに家族で安心して使えるスマートフォンサービスを目指しています。
そのため、子ども向けに色々なサービスを取りそろえたり、サービスもシンプルで分かりやすくなっています。
公式サイトから見える特徴・メリット
それではそんなTONEモバイルはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
シンプル!プランが1つだけ
なんとプランが一種類だけです。
こんな格安SIM会社ありません。
ちなみにこのプランでインターネットと電話が利用出来ます。
ではこのプランの中身を詳しく見ていきましょう。
インターネットは使い放題
なんとインターネットが容量無制限の使い放題です。
ただ、その分速度が遅いです。
500kbps-600kbps程度の速度になります。
これはどれくらいの速度かと言うとTwitterやFacebookなどのテキスト中心のSNSやニュースサイトを見るくらいなら問題ありません。
ただし動画再生になると少しモタモタしてしまいます。
また、動画を見過ぎると通信制限がかかってしまう場合があるので要注意です。
電話はIP電話
IP電話とは通常の電話回線を使った電話ではなく、インターネット回線を使った電話になります。
番号も「090-」や「080-」じゃなくて「050-」から始まる番号になります。
メリットとしてはTONEモバイル同士の通話が無料になること、また他の携帯電話や加入電話宛の通話料が安いということです。
そのため家族で連絡が多い場合は家族まとめてTONEモバイルにするととてもお得になります。
機種も自社開発の機種だけ
TONEモバイルで販売している端末は自社開発の
「TONE m15」と「TONE 17」の2機種だけです。
これ以外は扱っていません。
これはかなり珍しいです。
というのもほとんどの携帯会社は回線会社と端末メーカーが 別です。
例えばiPhoneがそれでiPhoneはAppleでも回線は別会社が提供してます。
Apple自体が回線会社をやっていません。
このデメリットとして端末の操作やトラブルがあった場合に回線会社に問い合わせるのか端末のメーカーに問い合わせるのかが良く分からない時があります。
場合によってはよくある「あっちに聞いてくれ」「あっちに聞いてくれ」の「たらい回し」になってしまいます。
ところがTONEモバイルは端末も自社開発しているので何かトラブルがあっても全てTONEモバイル側で対応してもらえます。
TONEモバイルはココにこだわっていてネットワークも端末も自社で責任を持ってサポートするという信念があります。
なお、機種に関して解説すると
「TONE m15」が2015年発売、「TONE m17」が2017年に発売されています。
とは言え、「TONE m15」のほうが動きが悪いということはありません。
処理能力は2機種さほど変わりません。逆に画面の大きさは「TONE m15」のほうが大きいです。
ただワンセグやおサイフケータイに対応しているのは「TONE m17」です。
サポートがすごい
TONEモバイルは初めてスマホを持つ人向けに作られているのでサポートがかなり充実しています。
まず電話サポートやTSUTAYA店舗で対面サポート。
使い方が分からなかったり手続きについて知りたいときに電話でオペレータに色々質問できたり、TONEモバイルを取り扱っているTSUTAYA店舗でスタッフによる対面でのサポートが受けられます。
ま、これは正直どこでもやってます。
次に遠隔リモートサポート。
お店が遠かったり、電話で分かりにくい場合に電話で話しながら端末をオペレーターが遠隔操作してくれるサービスがあります。操作が分かりにくい時に便利です。
これも一部ですが格安SIM会社でやっています。
驚くのはスマホ教室。
TONEモバイルでは無料のスマホ教室を随時開催しています。
初めてスマホ持つ方で特に高齢者の方は「どう使っていいのか分からない」「近所や身内になかなか聞けない」という不安は多いです。
僕も販売員時代よく対応していたのですがやはり営業時間中は他のお客様もいるのでなかなか使い方のレクチャーは出来ませんでした。
そういった中でスマホ教室があるのは非常に素晴らしいサポートだと思います。
また、WEBでマニュアルが閲覧できるのもTONEモバイルならではです。操作方法や便利なアプリを利用までわかりやすいマニュアルがあります。
子どもに対しての保護がすごい
TONEモバイルは子どもの保護がすごいです。
まず、有害サイトに入らないように制限するウェブフィルタリングやスマホを利用する時間帯の指定が出来ます。こうすることでネットトラブルやスマホ依存症を防ぐことができます。 コレは他の格安SIM会社でもやってます。
TONEモバイルはそれ以外にも色々対策してくれています。
歩きスマホを防止する警告機能やスマホをコンコンとノックするだけでメッセージや緊急連絡モードになるエアノック機能があります。
ちなみに全国子ども会連合会唯一の推奨スマホです。
よね的解釈
以上踏まえたうえで実際の利用の際に注意すべきポイントについて解説します
IP電話のデメリット
TONEモバイルはIP電話が標準です。これにより先ほど触れたように通話料が安くなるんですがIP電話には色々デメリットがあります。
まず、110番や119番などの3ケタの番号に発信することが出来ません。
かけようとするとGPSで位置確認されて最寄りの警察署や消防署の電話番号が出るという対応になります。
また、インターネットを使った電話になるため電波状況に結構左右されてしまいます。
通常の電話回線を使いたい、または現在使っている電話番号をそのまま乗り換えたい場合は「090音声オプション」に加入することで「090、080、070」の番号が使えて緊急連絡先にも電話することが出来ます。
子ども向けサポートは手厚いが。。。
もちろんこれだけで子どもを犯罪から防ぐことは出来ません。
どれだけ制限かけたり、セキュリティソフト使っても万全ではありません。
僕が今まで携帯販売員として接客してきた経験で言うと
子どもが何かトラブルに巻き込まれるケースの場合、
子どもにスマホを持たせたまま特に干渉していなかったというのが多かった気がします。
大事なのは保護者が子どもの利用状況を把握することです。
そのためスマホ以外でのコミュニケーションはしっかりとりましょう。
対応機種が少ない。。。
スマホが2機種、しかもTONEモバイルだけなので選択肢が少ないですね。
まぁでもこの潔さがTONEモバイルの目指しているシンプルさなんでしょうね。
SIMのみ契約が出来ない
TONEモバイルではSIMのみ契約が出来ません。端末も必ず購入しなければいけません。そのため、端末は自分で用意してSIMのみ契約というのが出来ません。
例え、端末セットで購入してSIMのみ違う機種で利用してもTONEモバイルの手厚いサポートが受けられません。
おススメする人しない人
以上を踏まえるとTONEモバイル
- スマホ初心者
- 未成年
- 高齢者
- 家族でまとめて持つ
という人にはオススメです。
逆にオススメしない人は
- 今使っている端末を利用したい・SIMのみ契約したい
- データ契約だけしたい
- 電話が多い人
には不向きですね。